パッケージ


薬に対する抵抗はだれでもある

こんにちは、ぞっきーです。

薬って自分の体に入れるもの、貼り付けるものなので、
ある程度抵抗があってしょうがないと思うんです。

ぼくも検診で尿酸とかコレステロールが高いと言われてますけど、
なかなか薬飲もうと思いませんしね。

薬局で仕事をしていると、なんとなく薬を飲みたくないな、
できるだけ飲まないで過ごしたい、と訴える人に出会うことは良くあることです。

薬を使うこと、飲むことに対してはそのように「壁」があります。

その「壁」が厚く、高い人の方が我々が薬をお渡しする際にも疑ってくる印象ですね。

パッケージに関する事例もよくあります

今回のテーマは「パッケージ」としましたが、
先日もそのような事例がありました。

処方薬の湿布では一袋に入っている湿布の枚数によって
袋の色が違うことがあります。

湿布によっては、袋に入っている枚数が
5枚、6枚、7枚、10枚などいろいろあるものもあります。

どうして同じ湿布でも6枚入りや7枚入りなどがあるかは正確な解説はできませんが、
昔は6の倍数のもの(ダース単位)はよく見かけたように感じます。

最近発売される湿布なんかは7枚入りが多いようにも感じます。

処方の日数が週間単位(7日分、14日分)などが多いので、
7枚入りはなんとなくしっくりきますよね。

ミルタックス

上の写真は「ミルタックスパップ30mg」という湿布です
第一三共エスファ株式会社HPより)。

左が7枚入り、右が6枚入りです。

ちなみに中身はよくある白いふわっとした湿布で、
もちろん同じものが入っています。

中身は同じものなのに、入っている枚数によって袋の色がちがうのです。

薬剤師が薬の間違いをしないように
パッケージの色を変えているのだと思いますが、
逆に間違えてしまうパターンも少なくありません。

将来的にはすべて一つの単位に統一してほしいものです。

例えば、処方する先生が30枚を処方したとしましょう。

そのような時は右の6枚入り×5袋でお渡しするのが当然です。
7枚では割り切れませんからね。

しかし、42枚処方だったらどうでしょう。

6枚入りだったら7袋。7枚入りだったら6袋でお渡しできます。

でも処方せんには何枚入りのものを渡しなさいという決まりはありません。

取り扱いや在庫の面から薬局によって違うものが渡される可能性もあります。

今回のツイートの患者さんのように
パッケージが変わったら「効かなくなった」
という訴えも実は薬局の現場ではたまに目にします。

中に入っている湿布は全く同じもの。

でも入っている袋の色が違うとなんとなく「違うもの」に感じてしまうのでしょう。

このようにいろいろな要素が薬の効果に影響を及ぼすこともありえるのです。

処方薬では、薬のヒートにバーコードを入れるようになったり、
間違え防止でパッケージの色を変えたりとか、
見た目がなんとなく変わることはよくあることです。

パッケージのデザインが変わるたびに、患者さんに丁寧に説明する。
それも薬局での大事な仕事になっているんです。


パッケージが似すぎているのもあぶないんです

パッケージのデザインが変わることで、患者さんからの不安の訴えがくること、
よくある事例ですけど、
パッケージが似ていることで、ヒヤリとさせられることもたまにあります。


ツイートの写真は、薬剤師ならわかるんですが、
一般の人には分かりずらいと思います。

実は、写真にある薬って、2種類の薬が混在しているんです。
分かりますか?

「カルボシステイン」と「ジルチアゼム」という全く違う薬が混在して輪ゴムでまとめてあるんです。

この二つとも、同じジェネリックメーカーから出ていて、
ぱっと見、すごく似ているんですよ。

中に入っている薬は、錠剤とカプセルなので、全然違う薬の形なので、
いつも飲んでる患者さんならすぐに気づくでしょう。

でも、何種類も飲んでる人だったら、もしかしたらそのまま飲んでしまうかもしれませんよね。

デザインが似ているということは、危ないんだということが実感できますよね。

なので、湿布の中身は同じでも袋の色を変えておくことは、
薬剤師が間違えないためにも大切なんですね。


まとめ。

高齢者になると、何年も同じ薬を飲んでる患者さんもたくさんいます。

自分がずっと飲んでいる薬のパッケージデザインが変わると
なんとなく違う薬のように感じて、
さらに薬に対する抵抗が強くなることもあります。

ぼくたち薬剤師はそのような事例にも丁寧に対応していくことが大切だと日々感じています。

薬の成分や効果、副作用だけでなく、
容器のパッケージ、錠剤ヒートのちょっとしたデザインの変更なども
常に情報収集しているので、そのようなことも薬局、薬剤師に相談してみましょう。


人付き合い苦手な僕ですが、対人がんばっていきます!